酒さの治療
酒さ治療の詳細ページができました。下記リンクから参照ください。
※2022年09月24日更新しました。
毛細血管拡張症,赤ら顔の治療と、酒さの治療は、治療内容が少し異なってきます。
酒さ とは
中年以降に主として顔面に生じる原因不明の慢性炎症性疾患で、紅斑性酒さ(こうはんせいしゅさ)、酒さ性ざ瘡(しゅさせいざそう)は女性に多く、鼻瘤(びりゅう)は男性に多くみられます。
赤ら顔の多くが、 酒さ ではないかと言われていたりしますが 不明です。
1度酒さ 紅斑性酒さ | 皮脂腺の増殖によって、毛細血管が拡張することで、赤ら顔となっている状況。 皮脂の分泌が多くみられます。 |
2度酒さ 酒さ性ざ瘡 |
赤みに加えて、ニキビ様湿疹ができてくる状態。 皮脂の分泌がさらに多くみられます。 |
3度酒さ 鼻瘤 | 皮脂腺の増殖によって、毛穴が広がり、鼻の変形がみられている状態 |
お酒とは特に関係がないようです。その上女性に多い疾患です。酒飲みの男性に多いと思っている方も多いと思います。
酒さの原因
酒さの原因は、わかりません。
ニキビダニ[Demodex folliculorum]が原因と言われたり、ビタミンだったり、香辛料だったり、食生活だったり。 色々言われます。
いずれにせよ
(何らかの原因によって)皮脂腺が発達し、毛細血管が拡張した状態 ですので、 治療方針が明確になりづらいものですが、当院では、下記の形で治療を行っています。
治療法
2021年06月28日 追記
皮脂腺の発達による毛細血管拡張が主たる症状ですから、皮脂腺の発達抑制,毛細血管の縮小をまず目標に治療していきます。
具体的には、プラズマ・ YAGレーザーの使用を検討します。
発達した皮脂腺の抑制,それに伴う毛細血管を治療していくことが必要となります。
あまり毛細血管のみを主体に治療してしまうと、あまりうまくいかないような感じがします。
外用剤としてメトロニダゾールやイベルメクチン 血管収縮剤等を使用します。
また、ボツリヌス毒素が、酒さの赤み(+ほてり炎症)を軽減する効果が期待できるとも言われており、検討できる選択肢となっています。
まとめ
酒さは、明確で確実な治療法はできていません。地道に行なっていくことが必要となります。
当院では、酒さの治療は皮脂腺の抑制を主体に考え、毛細血管拡張については、比較的マイルドな形でアプローチする。
この形が良いと考えています。
各種外用剤・内服薬と共にプラズマ、各種レーザーを使用した治療法で開始していきます。
必要に応じて、フラクショナルレーザー,フラクショナルRFを使用していきます。
ACRS療法が、場合によって 意外と効いてくれることがあるため、 もう少し積極的に使用したいと思ってしまいますが、コスト的に難しい面もあり、悩ましいところです。