①比較的軽度なにきびにきび治療の実際

化膿したニキビはほぼなくできる範囲も狭めな方

当院ではニキビ治療に力を入れて専門外来を併設しております。仙台でのニキビ治療では、肌状態に合わせた個々のプログラムを組むことになります。おおよそ次のような形でニキビ治療を行っていきます。

ニキビ治療の場合には何を以て「軽度」「中等度」「重度」と分けるべきか悩みますが、これは治療における便宜的な区分けとご理解ください。

にきびの重症度分類

にきびの重症度分類としては1度から2度で、3度が少しある程度で、ニキビができている範囲があまり広くないような状態を 比較的軽度なニキビと呼んでいます。

1度 毛穴に皮脂やアカが詰まった状態。面皰(めんぽう)と呼ばれます。白ニキビ、黒ニキビ。この段階での早期対応を推奨しています。
2度 詰まった毛穴にアクネ桿菌が増殖して炎症を起こした状態。赤い丘疹(きゅうしん)ができます。赤ニキビ。この段階での適切な治療が重要だと考えています。
3度 アクネ桿菌の活動が活発になり、化膿した状態。膿疱(のうほう)や膿腫(のうしゅ)と呼ばれます。この段階での迅速な対応が必要だと強調します。
4度 1~3度を繰り返し、ニキビが慢性化した状態。集簇性ざ瘡(しゅうぞくせいざそう)と呼ばれ、皮膚が厚くなりデコボコしたニキビ痕が残ります。局所性の免疫異常や体質が関係しているといわれます。この段階では総合的なアプローチが必要です。

ニキビ治療専門外来では、この重症度分類を基に、肌状態を分析した上で最適な治療プランを提案しています。

ニキビに対しては、早期の治療が最も効果的だと考えられています。後々のニキビ跡につながらないように、軽度のニキビでも適切な治療を受けることをお勧めします。

この重症度分類を参考に、自分のニキビの状態を把握することが大切です。

①比較的軽度なにきび

ニキビ治療に際しては、今までどのような治療を受けられてこられたのかを把握し、どのようなお薬・ホームケアを受けられてきたのかを診察時にお聞きしています。このような問診は重要です。

治療法は症状によってご相談しながら組み立てていきます。一つの参考としてください。

思春期のニキビと大人のニキビ(アダルトニキビ)では治療法が若干異なります。

思春期のにきび

思春期のにきびは、顔にちらばった形ででき、スキンケアや化粧品の影響を大きく受けることが特徴です。 脂っぽい肌の人にできやすく、季節的には春から夏にかけてが多いようです。

思春期のにきび(ニキビ)は、10代~20代前半に多く、特にスキンケアを重点的に行わなければいけない時期ともいえます。

早い段階で治療を行う必要があり、うまくコントロールすることができないとにきび跡ができてしまい、後々にきび跡に悩まされてしまいます。

できる限りこの段階でニキビをコントロールすることを目標とします。

ニキビ治療は、外側からの治療と内側からの治療の両面からの治療が必要です。

外側からのニキビ治療

比較的軽度なニキビであれば、ケミカルピーリングをベースとして皮膚のターンオーバーを促進させ正常状態へと促し、レーザー等を併用して毛穴を殺菌、皮脂腺の発達抑制を促します。

ケミカルピーリングは、ニキビ治療において皮膚の新陳代謝を整える目的として欠かせません。クリニックでは、定期的な通院により症状の変化に細かく対応することが可能な点も、この治療法をまずお薦めする理由です。

また、レーザー治療は、ニキビ菌の繁殖を抑制し、炎症を軽減する効果があります。当院では最新の機器を導入し、効果的なニキビ治療を行っています。

さらに、適切なスキンケアも重要です。肌質や生活習慣にあったスキンケアの見直し、指導を行ないます。

ニキビ治療専門外来では、肌状態を肌画像分析装置他にて評価し計画を立案します。治療計画の立案が重要です。外側からの治療と内側からの治療を組み合わせることで、より効果的なニキビ改善が期待できます。

当院では、生活スタイルに合わせた通院計画を立て、継続的なケアをサポートしています。

外側からのにきび治療

内側からの治療

体の内側から体質改善を促していく必要があります。ニキビ治療において、内側からのアプローチは非常に重要です。多くの皮膚科クリニックでも、この内側からの治療を重視しています。

漢方薬や各種サプリメントの内服は、大きな手助けとなりえます。体質や症状に合わせて漢方薬を処方します。例えば、清熱剤や利水剤などが用いられることがあります。

ビタミンCをはじめとする各種ビタミン剤の内服もニキビ治療に効果的です。ビタミンCは抗酸化作用があり、肌の炎症を抑える働きがあります。ビタミンCの他にもビタミンB群やビタミンEなども併用することがあります。

また、亜鉛などのミネラルサプリメントも、ニキビ治療に役立つことがあります。亜鉛は約300種もの酵素働きに影響を与えます。状態を見極めながら、これらのサプリメントの使用を検討します。

さらに、プロバイオティクスの摂取も内側からのニキビ治療として注目されています。腸内環境を整えることで、肌の健康にも良い影響を与える可能性があります。ニキビ治療専門外来では、こうした最新の知見も取り入れつつ、総合的な治療アプローチを行っています。

内側からのニキビ治療は、即効性はないものの、長期的な効果が期待できます。外側からの治療と組み合わせることで、より効果的にニキビをコントロールすることを目指しています。

にきび治療 内側からの治療

軽度の大人ニキビ

大人ニキビ(アダルトニキビ)は、フェイスラインから顎にかけて出現するニキビで、20代を過ぎても治まらない、あるいは20代以降に発症する吹き出物の状態を指します。このタイプのニキビは特に注意が必要です。

大人ニキビの特徴として、ホルモンバランスの乱れが主な原因として挙げられます。特に、男性ホルモンのレセプター異常による異常角化や皮脂分泌亢進が見られることが多いです。ニキビ治療専門外来では、これらの要因を考慮したニキビ治療を行っています。

一般的に、大人ニキビはフェイスラインから頬顎にかけて集中して現れる傾向があります。この部位に特に注意を払う必要があります。軽度の大人ニキビであっても、適切な治療を行わないと症状が悪化する可能性があるため、早めの対処が重要です。

大人ニキビに対して外側からの治療と内側からの治療を組み合わせたアプローチを採用しています。外側からの治療では、ケミカルピーリングやレーザー治療などが効果的です。内側からの治療では、ホルモンバランスを整える治療が中心となります。

当院では、症状や生活習慣に合わせ、個々のプログラムを組み立てることが一般的です。軽度の大人ニキビであっても、適切な治療を受けることで症状の改善や再発防止が期待できます。

軽度の大人ニキビであっても、早期に適切な治療を開始することで、より効果的にコントロールすることができます。

外側からの治療

比較的軽度なニキビであれば、ニキビ治療の第一歩として、ピーリングをベースとした治療を行います。この方法は、多くの皮膚科クリニックでも採用されている効果的なニキビ治療です。皮膚のターンオーバーを促進させ、肌を正常な状態へと導きます。

さらに、ニキビ治療の効果を高めるために、レーザー機器を併用します。毛穴の殺菌や皮脂腺の発達抑制を促し、ニキビ治療の効果を増強します。ニキビ治療専門外来では、最新の機器を使用してこれらの治療を提供しています。

ピーリングは、ニキビ治療において非常に重要な役割を果たします。この治療法は、皮膚の新陳代謝を整える目的で行われ、ニキビ治療に欠かせないものとされています。定期的に通院することで、症状の変化に細かく対応することが可能となり、ニキビ治療の効果を最大限に引き出すことができます。

当院では、個々の肌状態やニキビの程度に応じて、適切な治療計画を提案します。外側からのニキビ治療は、内側からの治療と組み合わせることで、より効果的なニキビ治療が可能となります。

外側からのにきび治療

内側からの治療

体の内側から体質改善を促していく必要があります。

ニキビ治療において、内側からのアプローチは非常に重要です。ホルモンバランスを整えるため、各種薬剤や漢方薬・各種サプリメントの処方を検討します。

また、ビタミン剤・プロバイオティクス等 状態に合わせて提案をさせていただきます。ビタミンCは抗酸化作用があり、ニキビの炎症を抑える効果があります。腸内環境を整えることで、免疫力を向上させることにつながります。

さらに、ニキビ治療には食事療法も重要です。脂っこい食事や糖分の多い食事を控え、野菜や果物を多く摂取することで、ニキビの改善に繋がります。また、十分な水分摂取も大切です。高GI食は、ニキビの発生を促進させるという報告があります。

 

抗アンドロゲン療法(女性のみ)

抗アンドロゲン療法は女性のみに適用される効果的な方法です。

この治療法は、男性ホルモンの受容体をブロックし、角質の肥厚や皮脂腺の発達を抑制する働きがあります。ニキビ治療の中でも、現在あるニキビを直接治療するのではなく、今後のニキビの発生数を減少させることに重点を置いています。

そのため、長期的なニキビ治療の効果が高いとされています。個々の状態に合わせて適切なニキビ治療計画を提案する際、抗アンドロゲン療法もその選択肢の一つとなります。

 

ホルモンバランスを整える

抗アンドロゲン療法は より積極的に男性ホルモンからの影響を軽減することができる治療法ですが、躊躇される方もいらっしゃいます。そこで、抗アンドロゲン療法に準じた効果のある 漢方薬 サプリメント等の選択肢もあります。

にきび治療 内側からの治療